2010-04-05

さくらの便り第2号 


桜で去年きれいな写真があったのを思い出しました。きれいですよ。お見せしましょう。

2010-04-02

桜の頃

また家の前の桜の爛漫のころがやってきました。
何年か前のこと街路樹のさくらの枝が伸びて我が家の屋根に届くようになってしまいました。それはそれは美しい桜ですがでもちょっと短くして貰いましょうと役所に頼みました。
ところが切りにきた公園課の人がなにかブツブツ・・・・
「咲いている時には喜んで楽しんでいる癖に葉が茂るときってくれって言うんだからブツブツ・・・。
ねー桜切るバカ梅切らぬバカっていうの知ってますか?」嫌味たっぷりだったがウチの梅はボーボーに伸びっぱなしだったからまったく恐縮してしまいました。
大きな桜の木陰といえば、この木の下に一時研ぎ屋さんが車をとめて商売をしていたことがありました。当時ちょうど音楽会の前だったのでしょう、私はそんなギイーギイーいう音もなんのその。シューベルトの美しいメロディを繰り返していました。夕方になるとその研ぎ屋さんができた刃物をもって玄関に現れました。「ね、あんまりきれいな音なので俺、ききほれてもうちょっとで指を研いでしまうところだった」御用聞きを済ませたおかみさんもよってきてニコニコしながら「本当にここは音楽会の最上席だよ、でもお前さん気をつけておくれよ・・・」桜を見上げながらでもあの研ぎ屋さん夫婦がこなくなってから何年たっただろうと思う。私は相変わらずあのピンクの傘のもとにあでやかでつやっぽいシューベルトを響かせているのに・・・・。あの最上席の聞き手夫婦さんたちはまた戻ってきてくれないかなとふと感傷的になりました。
室井摩耶子