2009-05-25

5月の庭

お花がエネルギッシュに咲き誇った4月も過ぎてお庭も大分落ち着いてきました。気難しかった恋人ベートーベンとも漸くベートーベン語で話が出来るようになりホッといたしております。
私のパソコン技術も少し上達していろいろな検索も出来るようになり様々な音楽がインターネットに現れてくるようになり面白い経験を一杯してます。
例えばバッハのブランデンブルグ・コンツェルトの5番などアバドのそれとグレングールドのそれではうける印象が、これでも同じ音楽かとおもうほど違います。アバドのは聴いていると胸がワクワクしてきてこちらも踊りだしたくなるようなのに、グールドのはひたすら音楽に沈みこんでいます。
時々自宅でお弟子さんやファンの方たちと聴き比べてどちらがいいかと評定しますが、こればかりは結末のつけようがありません。楽譜はおなじなのに音楽ってなんて不思議なものでしょう。私は一音ずつに心がありこちらの心に話しかけてくるのが音楽の絶対条件と思っているのですが、数多くの演奏を聴くと彼らのもっている演奏哲学が聞こえてきて興味津々です。
では私が6月28日にはどんな音楽の姿をもって皆様とお話したいとおもっているか?ぜひ音楽会場にきてください。実は私自身もどんな音楽の姿になるか?と思っているところなのですが・・・・・・
室井摩耶子

2009-05-19

米寿

1ヶ月前になりますが今年は米寿というので4月18日(わたしの誕生日)は家のなか中、花であふれかえりました。有難うございました。
でも日常はお祝いどころか6月28日の演奏会をめがけてベートーヴェンと悪戦苦闘してます。
彼の最後のピアノソナタOp.111は彼の53才の頃の作品ですが、今で言えばちょうど米寿くらいでしょう。でも気難しいジイサマの頭の中は複雑で、何故こんなことを書いたのだろうと我が恋人ながらわからぬことでいっぱいです。「ねえ ここどうして3ページにわたってPとPPばかりなの? そしてソプラノのこのチョロチョロはしりまわるのは なーぜ?」「そんなこと 知るか!」と彼は日本の男性みたように威張りかえって素っ気無い。でも音楽会までにはウンといわせるぞ! この頃の女性は強いんだから! などとあらゆる兵器を動員して… つまり頭と耳と指にハッパをかけています。
6月28日の白寿ホールの音楽会には是非みなさん応援にきてくださいね。
室井摩耶子