2018-03-31

おはなみのきせつ


陽が明るくなり漸く季節が春になってまいりました。
私もヘルパーに助けられて漸く手押し車で街を歩けるようになりました。成城の町というのは四角四面で家の前も道も出ると、右を向いても左を向いても一直線の道で桜の季節になると、それは賑々しい桜並木になって家に居てもお花見ができるという恵まれた街です。それに今年は気候が良かったせいか、お庭の花々も桜と一緒に咲きそろい、椿も“つかみつけたように“という形容詞そのまま、赤い華やかな花が咲き誇っています。その横には楚々とした紫の花(残念ながら知っているはずの名前がどこかに飛んで行ってしまいました)かわいい花もあでやかに、でもちょっと恨めしそうに “ねえ、名前思い出してよ”と、その清楚な花を見せびらかしています。
家の下を流れる仙川は、そこにあった東宝撮影所が両岸に桜を植え今盛りでしょう。お隣の奥様が「今日は撮影所が特殊なライティングをしてとてもきれいな特別な日だからお花見に行きましょう」と車椅子のサービスを申し出てくださいました。本当に成城の方たちはご親切です。

今、ピアノは今度のCD録音のためにラハマニノフのプレリュード「鐘」を弾いていますがまたまたラハマニノフの音の使い方にいろいろの面白い発見があり、日々その天才ぶりを楽しんでいます。その詳細はまた今度に…。

明日(4月1日)、NHK ラジオ  夜11時30分「眠れない貴女へ」
私のおしゃべりは12時頃(24時)から20分だそうです。
眠くなかったら聴いてください。

NHK らじる★らじる

室井 摩耶子

2018-02-04

河出書房新社から新刊
『毎日、続ける:97歳現役ピアニストの心豊かに暮らす習慣』
が 2月27日(火)に発売されます。



~続けた先には、幸せが待っています。~
現役最高齢ピアニスト、室井が毎日続けてきた、
自分らしくいきいきと過ごすための38の工夫を紹介。

176頁 1,080円(税込)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309026527/




こうやって自分の生活を改めて振り返ってみると
「まぁなんて色々なことが複雑に重なり合っていることよ」と思います。
これも長生きのコツだったのかなと97歳の生涯を見つめ直している此の頃です。
お読みいただけたら嬉しいことでございます。

室井 摩耶子

2018-02-03

さむい!さむい!
東京も大雪に見舞われました。
前に大雪が降った時に北海道の友達に電話で電車が止まったと申しましたら「東京ってそんな程度の雪で交通機関がだめになるなんて弱虫ね」とからかわれました。でも今度積雪23センチでも電車は止まりませんでした。それに「雪景色」だけはたっぷり楽しみました。でも後が大変で足の具合が思わしくない私など、ただうちの中に座って「私の背丈の3倍」等というテレビ画像を見ているだけです。
その昔 雪合戦などをしながら「どの達磨が1番大きい?」などと4人も5人もかかって雪玉を転がして喜んでいたのを思い起こします。でもこの頃は雪だるまの目の炭など見つけようもなく、もちろん道の端に立っているだるまさん風景もなくちょっと淋しい思いにとらわれるのは私が年を取ったせいでしょうか?

ようやく体調も少し整いピアノの前に座る時間もとれるようになってまいりました。ラフマニノフの前奏曲3番の「鐘」に夢中になっていますが ラフマニノフという音楽家を改めて見直しています。そのうちCDに録音するつもりでおりますのでお聴きいただけたら本当に嬉しいことでございます。

室井 摩耶子

2017-12-23


12月17日 神戸大学発達科学部 学術Weeks2017のシンポジウム”ピアノに生きる 室井摩耶子”の題のもとに、参加させていただきとても楽しい時を過ごして参りました。
今年3月の骨折後、なかなか体調が戻らずそこに不整脈などを起こし相変わらず手押し車や車椅子などにたよる動きで、鬱々とした6か月を過ごしていただけに音楽をする方々とお話をしてピアノを聴いていただけるチャンスは嬉しいことでした。もちろん「ピアノを弾く」以上、私はピアニストですから「あの天才たちがみんなに伝えてヨ」と私たちに預けた音の詩を疎かにするわけには参りません。音から音へピアノが物語る詩が聴いている方たちの心の共鳴を引き起こし燃え上がらせるなんて、なんと素晴らしいことでしょう。私はまだ若いころピアニストとしてデビューしたころ、私の音楽には何か欠けているものがあると悩み抜いていたころ そしてヨーロッパで「音楽とは音で書いた詩であり、小説であり、戯曲である。それは音のエネルギーを扱いながら次から次へと進んでいっている」という原理をつかまえて人間と共に進んできたのだとその過ぎ越し方のプロセスを振り返りながら積み重ねてきたと思う日々をどれほどありがたく進んできたことでしょう。
室井摩耶子

写真:坂東 肇 教授 と 私